2005年9月25日・・・通算4回目!の日誌

今回はエッセー調にしてみました。
"お堅い"文章は抜きにして、「とにかく実演の様子を」というかたは青字のところを、
「どんな事考えてるのか、ちょいとみてやろうじゃないか!」というかたは茶色のところをどうぞ

((実験的に縦書きのページも作りました))


天気予報では「台風のため日中にかけて大雨」の予報だったが、ここは『絶対晴れる!』と祈りを込めて、前夜も変わらず準備にとりくんだ。それが天に通じたのか、紙芝居の時間、一滴の雨もなし。夕方5時にはひつじ雲の秋空がひろがったのだ!

先週土曜日、大学生2人に紙芝居の手ほどきをする機会があり、その際持ち込んできた『いたずらキツネ』が気に入り、さっそく得意ネタ候補として仕込み始めた。


さて、今回の公園ライブだが、さっそく「いたずらキツネ」、デビュー。
それと一昨日試してみた『くろずみ小太郎旅日記(おろち篇)』が、意外に演出しやすく面白い
作品だったので、ちょっと付け焼刃気味ではあったが、これもデビュー。

・・・で、「かっぱのすもう」、新作2つ、最後に「おけやの天のぼり」をアンコール作品とした。



等々力緑地のほうは・・・曇りになったとはいえ・・・広い公園に6〜7名しか居ない状態、
呼び込みはしたものの、全く集まらない。「まァ、こんな日もあるかぁ…」と、ひまわり公園に
移動した。

(どこでも同じかもな・・・)ところがどっこい!
U幼稚園の卒園生S・Tくんが友達を連れてきてくれて、6人ほどで私も鬼ごっこをしていたら、
・・・30分前にもなると、あの小さな公園に15名前後の子どもたちが!
紙芝居の舞台に興味をもって集まってきた子どもたちに聞いてみると、嬉しいことにリピーターだけでも3人!
野球をやっていたリーダー各の男の子(7月の回も居た)も、興味があるらしく、2作見ていった。
そんなこんなで、ピーク時には子どもだけで14名は観客が集まった。私が用意したシートに座る子、そばのベンチから
見入る子、トイレの屋根の上やら木の上から眺める子、思い思いの見方あり、、、公園らしくていいじゃないの!


最近、いろんな人(おもに箕面の杉山さん、尚美学園大学の卒業制作チーム)との交流を通して、自分の活動のコンセプトというのか、テーマを明文化できるようになってきた。
それは今のところ、『地域(共同体の活性化)への貢献』、『子どもの文化に影響する』の2つに
集約できる。

『地域貢献』以前に「地域密着」が前提となる訳だが、それを意識するようになって、今までのような、「子どもの名前がわからない」状態ではよくないと思うようになった。
それで今回も、集まった子どもたちの名前を覚えるように努めた。もちろん、このご時世、1度や2度会った程度で、見知らぬ大人に名前を言いたがらない子もいる。無理に聞き出すことはしない。こちらがいかに誠実に対応しているかが問われているのだと思う。

一言で「地域活性」などと言うのは容易(たやす)いが、こんな小さなところから、コツコツと地道な努力の積み重ねが必要らしい。

もちろん、子どもたちの側では、「ユーダイ」のニックネームは知っている。
しかし、私は子どものニックネームすら知らないというのでは、やはりおかしい気がする。
「紙芝居は両方通行、顔の見えるメディア」などと言っているのに、演じ手と客層は片側通行、
それでもいいとはどうしても思えない。

しかし念のため、私は地域の「お兄さん」「大きな友達」的な存在になりたい訳ではない。
むしろ、そういった存在とは一線を画した、『一味違う』存在として、ユーダイの名を地域に定着できたらどんなにいいかと思っている。


・・・今日は少しいたずらが過ぎて、「悪ふざけ」っぽくなってしまった子がいた。構って欲しいのか、やたらに邪魔をして、しまいには絵にボールを当て始めた。
とっさに「それはいけない!」「そんなことをするなら、もう2度と見せないよ」と静かに言って聞かせた。紙芝居を中断してである。・・・2度と悪ふざけはしなくなった。(一寸ばかりきつかったかな?)と思いきや、どっこい、紙芝居が終わったあと、「野球やろうよ〜」と近づいてきてくれた。
野球は結局しなかったが、この真に子どもらしい「いたずらっ子」に心底からの笑顔で応じた。
そうせずにいられなかった。

・面白いだけのお兄さんなら、そこらに転がってるじゃないか。
・"社会が教育力を失いつつある"などと指摘されるようになって久しいではないか。
やはり同じなるなら『一味違うお兄さん』になりたいものだ。


ユーダイ座の公園ライブでは、無理に子どもを引き留めたりしない。むしろ自分自身(の技量)への挑戦として「途中で抜けるのもOK!」と宣言(宣戦)してから始めたりする。
リーダー格の子が2作品のあとで野球に戻ったのも、もちろんOK。
教室じゃあるまいし、「ほら、全員集まって!」というやり方は好まない。
"公園ならではのいろいろな遊びがあって、その中に紙芝居屋も充分に溶け込む…。"
"子どもたちの環境のほんの一要素として。"
それが私の「紙芝居屋」のイメージであり、最も好ましい姿だと思っている。


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