<<表紙  その2>> 
紙芝居維新! 紙芝居維新…技法面で、私が目指していることを、文章化してみようと思います。

【その1】絵芝居・S氏との出会い

平成14年8月末、紙芝居の盛んな町 大阪府箕面市に3泊しました。
そこで故・坂本一房師の流れを汲む『絵芝居』という一派のSさんに、集中講義と稽古をつけて頂きました。
またSさんの紹介で、「黄金バット」作者の加太こうじ氏の直弟子にあたる方より、お話を伺ってきました。

大変、感銘を受けました。

幼児向けの既成の作品(印刷紙芝居)が、
大人向けの、深みのある芝居劇に変わってしまう。

まるで魔法のように・・・


洗練された俳句や能の領域を見た。

たった一つの言葉の重みを前面に出し、
たった一言に心を注ぐ。

余計な言葉を限界まで削り取る。

演者のイマジネーションを妨げる要素を一切切り捨てる。

そこまで深いのに、(いや、だからこそ?)
幼児や小学生も夢中になり、面白がっている。


『どんなものなのか?』・・・『箕面に行って見て来て下さい』としか言いようがありません。

私個人の事を言えば、はっきり言って、価値観変わりました。

これだ!

という思い。それと同時に、こりゃ容易じゃないぞ・・・。という思いが・・・

一寸まねてみた・・・できる訳がない・・・所詮、初心者なのだから。

しかし、これ程、情熱と誇りをもって取り組めるものも他にないだろう、と。

平成14年8月30日


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